「子どもの時間」を失う子どもたち
珠洲市、輪島市では断水が続いています。水道と下水が復旧しないことが、生活再建に向けた大きな足かせとなっています。
そのため、金沢市など比較的被害が少なかった都市部での避難生活を選ぶ人たちもいるようです。
「子どもたちの3割が震災後、移動しました」とのこと。話をうかがった北國新聞の珠洲支社長が続けて言ったのは
「珠洲市に残った子どもたちが"ここに残った自分は貧乏くじを引いた"と思わないでほしい」
「仮設住宅の建設先は、学校の校庭など。子どもたちが体を動かす機会が減る」
と、語ってくれました。
子どもが子どもらしく遊んだり、体を動かす時間が減る-これは東日本大震災の現場でも課題となっていたことです。
このタイミングで仮設住宅の整備も進んでいない中、仮設住宅ができてもそこでの生活が長期化することが予想されます。
狭い仮設住宅の中では、ものを増やすことができません。物資の配布が、居住環境を狭めてしまう可能性もあります。
物資の配布ではなく、「貸し借り」ができる仕組みである、図書館の復興に期待しています。